2025/04/23 14:37
移動中の障害(エビが死ぬ原因②)
知人からもらい受ける場合やショップで購入した場合ですが、知人やショップがアマゾニアなどアンモニアが発生するソイルを使用している水槽からエビを持ち帰り自宅の水槽に移すまで時間が掛かると、水合わせをどれだけ時間をかけて丁寧にしても、後から順番に死んでしまう事があります。

これはアマゾニアを使った水槽の特徴で、飼育中はソイルからゆっくりアンモニアのもとが出ますがアンモニア、亜硝酸を分解するバクテリアが棲んでいる濾過フィルターが試験薬で検出されないほどの濾過能力で分解しますのでエビも元気でいられますが、持ち帰る時は濾過フィルターから離れてしまうので水中のアマゾニアの微粒子から微量のアンモニアが検出されることがあります。毒性もありますがPH変化もあります。微量の場合はすぐには死にませんがダメージが残っていると1週間後から1か月後に突然死んでしまうケースもあります。おそらく脱皮のタイミングで生き残れる個体と脱皮不全で死んでしまう個体がいるのではないかと考えています。
対策としては、自家用車で購入先まで行く場合、M87飼育セットで立ち上げた水槽の水を「水合わせ用」と「持ち帰り用」を予め用意して、駐車場の車内で水合わせをしてからアマゾニア水槽の混ざった水は使わず、持ち帰り用の水に移し入れてから帰宅すると解決できます。
また、通販やオークションで購入される場合は、販売者に使っているソイルを教えてもらうのと、例えソイルがアマゾニアとしても、立ち上げしたばかりの水槽とそろそろリセットという水槽ではアンモニアの量もかなり違います。可能な限り質問してから決断するといいかもしれません。
この場合は、移動中のアンモニア、亜硝酸中毒やPH変化が原因ですので環境の整った水槽に移しても既に致死量を超えてしまうと水換えとか水合わせには関係なく、死んでしまうのでエビの生命力に期待して見守るしかありません。
以前、M87飼育セットの飼育水で実験しました。
レッドビーシュリンプ10匹を発送する想定で酸素パックして1週間店内で放置しましたがエビは元気でした。(脱皮無し)
アンモニア、亜硝酸テスターも反応しませんでした。