2025/01/17 02:15
3 バクテリアのおかげです
1の方法では日本の水の生き物ならいいのですが、外国の水生生物ですと、外国の水に近づけた水造りをして毎日水を換えることになるので、労力とコストが尋常ではありません。
2の方法は場所に頼る方法なので、人の力ではどうにもならないと思われがちですが、植物性プランクトンが豊富な場所へ引っ越しをするという選択もあります。でも引っ越しとなると、その為にできるという人は稀だと思います。
そこで、3つめの方法として「バクテリアに頼る」という方法です。この方法は熱帯魚飼育では当たり前の事柄ですが、濾過フィルターとろ過材が必要になります。
「バクテリアに頼る」としても①と②の2通りの方法があります。
①はフィルターを動かしてバクテリアが定着するのを待つ という方法です。
待つ という方法は常在菌を利用する方法なので、地域や場所や季節によってどんな種類のバクテリアが水槽に入ってくるか見当もつきません。ですので、バクテリア製品を使用せず良好な水槽を立ち上げる人は、意識してるかは別として、ご自宅の常在菌に合ったろ過材やろ過器を愛用していると思います。水換えのペースや量とかろ材を洗うタイミングなど管理方法も常在菌の性質で変わります。人によって言うことが違ったり真似をしても上手くいかない確率の方が高いのは常在菌が違うからです。ご自宅に有益な常在菌はいるという前提でも、常在菌を待つという方法を極めるには実験を繰り返すしかありません。菌類を扱う歴史ある日本酒造りでも、周りの空気環境が良好な場所では開放的な酒蔵もありますが、そうでない場所の酒蔵は密閉しています。味噌や醤油造りも常在菌にはかなり気を使っています。
②は市販されているバクテリア製品を利用する方法です。
当店ではいくら待っても有益なバクテリアが入ってこない場所なので、市販のバクテリア製品を利用して水槽を管理しています。ですので水槽飼育の基本は濾過フィルターとろ過材とバクテリアの相性と考えています。濾過フィルターもろ過材も色々な種類があり、いい物とそうでない物もあり、バクテリアに至っては市販されている中で生きているバクテリアはどれほどなのか悩んでしまします。
水を綺麗にするのはバクテリアの働きですが、バクテリアの棲み処となるのが濾過材で濾過材に飼育水を満遍なく流すのが濾過フィルターの役割です。それらの組み合わせの相性の良さはとても大切です。
例えば、濾過フィルターが上部フィルター(コトブキのトリプル濾過以外)でしたら濾過材はモノボール(リング状はNG)などのセラミックろ材とバクテリアはB-4(好気性)という組み合わせは相性が良く、お客様にもお勧めしていますが好評です。